Radeon HD 7970がすごい!



AMDから,Radeon HD 7000シリーズの第1弾製品となる「Radeon HD 7970」が発表された。
Radeon HD 7970は、プロセスルールを28ナノメートルにシュリンクし、また、第3世代のPCI Expressに対応。そして、Windows 8で採用が予定されているDirectX 11.1をサポートする。チップ内部のアーキテクチャも刷新して全体的なパフォーマンスが向上したとAMDは主張する。



2009年に登場したRadeon HD 4770から、Radeon HD 5000シリーズ、Radeon HD 6000シリーズと3代に渡って採用してきた40ナノメートルプロセスルールから、ようやくシュリンクしたことになる。40ナノメートルから28ナノメートルに微細化するメリットは、消費電力の削減と、より多くのトランジスタ(特にGPUではシェーダ数の増加など)が見込めることだ。

第3世代のPCI Expressへの対応については、インテルのプラットフォームで、Intel X79 Expressチップセット搭載マザーボードで、仕様上は第3世代PCI Expressの対応が始まっている。インテルのCPUでは、グラフィックス用のPCI ExpressインタフェースがCPUに統合された現状では、第3世代 PCI ExpressをサポートするCPUを搭載しなければ意味がない。あくまでも、“GPU側も準備は整った”に過ぎない。

PCI Expressは第1世代で片方向あたり2.5Gbps、第2世代で5Gbps、そして第3世代で8Gbpsの帯域を持つ。第1世代から第2世代の進化のように2倍の帯域増とはならないが、8ビット/10ビット符号化から128ビット/130ビット符号化へと変更してオーバーヘッドを減らすことで、現実的な帯域としては2倍近くになる計算とAMDは説明する。

DirectX 11.1に関しては、MicrosoftがMSDNでその概要を公開しているが、Radeon HD 7970ではフルサポートしているという。もっとも、ここで注目したいのは、2012年に登場するというWindows 8だろう。Windows 8がDirectX 11.1をサポートするとなると、それを先取りするという意味で価値がある。



ラフィックスメモリの転送レートは、GDDR5で5.5Gbps相当(実クロックで1375MHz)。
グラフィックスメモリのバス幅が、従来の256ビットから384ビットに拡大した。
このバス幅は、GeForce GTX 580と同じになる。帯域幅も264Gバイト/秒と、200Gバイト/秒を上回ってきた。
単体のGPUで搭載するグラフィックスメモリの容量も標準で3Gバイトと多い。GeForce GTX 580でも、リファレンスデザインは1.5Gバイトだ。

補助電源コネクタのレイアウトは、8ピン+6ピンで、Radeon HD 6970やGeForce GTX 580と同じだ。消費電力はリファレンスデザインのグラフィックスカードで最大250ワットとされている。ただし、動作中の温度がTDPまで余裕がある(十分に冷却されている)状況では、その余裕内でパフォーマンスを引き上げる「PowerTune Technology」に対応する



「Radeon HD 6970」と「GeForce GTX 580」を比較してみよう。

3DMark 06の3DMarksは、解像度条件で1280×1024ドットから2560×1440ドットまでRadeon HD 7970がトップだ。SM2.0 Scoreにおいては、GeForce GTX 580と同等だが、HDR/SM3.0 Scoreではより高いスコアを出している。また、HDR/SM3.0 Scoreを見るかぎり、高解像度での落ち込みがGeForce GTX 580と比べて少ない。

3DMark Vantageでも、Radeon HD 7970はRadeon HD 6970とGeForce GTX 580を大きく上回る。特に3DMark Vantageでは、GeForce GTX 580がPhisXに対応する点で有利だが、それを除外したGraphics Scoreを確認すると、Radeon HD 7970がGeForce GTX 580に対して高いスコアを出している。

3DMark 11のトップもRadeon HD 7970だ。Graphics関連テストはもちろん、Combinedテストでもトップのスコアを出している。Physicsテストだけは、GeForce GTX 580におよばなかったが、その差は100ポイント程度で大きな違いとはならない。

Crysis 2におけるGeForce GTX 580とのスコア差は、最大でも4fps程度で、ほぼGeForce GTX 580と変わらないと評価していい






消費電力の比較では、高負荷条件で、Radeon HD 7970はRadeon HD 6970より約20ワット多い。計測値で300ワットを超えたが、それでも、GeForce GTX 580より低い。一方で、アイドル時の消費電力は、Radeon HD 6970より低い。ディスプレイが消灯したときのアイドル時消費電力はさらに下がり、システム全体で54.9ワットと、ディスプレイ点灯時と消灯時で約15ワットほどの差が確認できた。






Radeon HD 7970はその多くでトップをマークするなど、良好な結果を得た。消費電力でも、アイドル時で従来から大幅に下がっている。Radeon HD 6970では、高負荷時に爆音を発した、リファレンスデザインのクーラーユニットでも、動作音が改善して、同じ状況でも比較的静かだ。性能と消費電力のバランスがよく、不満を感じさせない。
次世代のグラフィックボードといえるだろう。

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